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先生の家は大きなマンションだった。意識が朦朧とする中、先生のあとをついていく。
荷物は全部、先生が持ってくれていた。
なんか、ますます熱が上がっているみたいで。さっきより体がダルい。
息も荒くなっていた。
エレベーターに乗って、何階で止まったかはわからないけど降りた。
先生の部屋は、エレベーターを降りて奥だった。
部屋を開けると、男の部屋とは思えないほどキレイなところで。
「上がって」
私は先生に言われるままに、家の中に入る。
「んっと……ベッド使って」
そう言って私をベッドのある部屋に案内した。部屋は広くて、自分で1つの部屋をカーテンでしきっているみたいだった。
大きいベッド。シングルではないのは確かだった。
「ありがとうございます」
私はもうダウン寸前。先生のベッドに入って布団をかぶり……目を閉じる。
……。
先生の匂いがして、なんだか包まれてるみたいだった。
私がベッドに入ると、先生はカーテンを閉めて隣りの部屋へ。
薄いカーテンで先生の後ろ姿が見えていた。
そのあと私は、疲れとダルさが一気にきて、すぐに眠りの中へ。
そして、また、あの夢を見た。
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