*◇*距離*◇* #2

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 デジカメの画像を再生して見せる宗一さん。  そこには、宗一さんだけカメラを見て、美和さんは怖かったのかカメラは見ずに回りを見渡してる感じの画像が写っていた。  写真には木の板やらボロボロの椅子など、写っている。  怖そう……。  唾をゴクリと飲んだ。  そして、順番を決めるためにジャンケン。私と先生は2番目になった。  田中さん達が1番目で、すぐ出発。暫くして、彩さんの悲鳴が聞こえ……ますます恐怖を感じた。  帰ってきた彩さんは、半泣き状態だった。  そしていよいよ、私たちの番……先生と2人で歩き始める。  先生が前を歩いて、私は後ろをあるいた。でも後ろって、怖いの……何度も振り返ってしまう。  それを見て先生は笑っていた。 「ここは、怖いよ」  と言いながら、どんどん前に進む。  私は、先生に遅れないようについていった。  先生、歩くの早い……。  先生とちょっと距離が開くたびに、小走りしてる私。それを見て、先生はまた笑ってる。  絶対に、わざとやってる……。  そんな気がした。なんだか楽しんでいる先生。  すると、いきなり何か飛んできた。 『ブーン』と、私の大嫌いな物の羽音。そして肩にポトンと。  私は絶叫した。
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