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田中さんは前に飲んでたのに、今日は飲まない。
あの日、先生に高校生が酒飲むなって怒られたみたいで……って私も怒られたし人の事言えないけど。
当たり前に未成年は飲酒禁止。その前に深夜だし、補導対象なんだけど…。
1時間くらい経って、時計を見るともう3時を過ぎていた。それで、私はトイレにたった。
眠いなぁ……なんか疲れた。
トイレに行って鏡を見ると、疲れた顔がうつる。
こんな顔、先生に見られたくない。
みんな歳上だし、私はなんだか気疲れしていた。
ちょっとハンカチを濡らして、顔にあてる。ひんやりで、気持ちがいい、少し疲れ顔が、よくなったところでトイレから出た。
すると、トイレの前に先生がいた。先生は、私が出てきたのに気付き。
「大丈夫か?」
と優しい声で聞いてくる……。その声と顔に、私は大丈夫じゃないと思いながらも。
「大丈夫です」
と答えた。すると先生は、
「かえるぞっ」
と、私の肩を軽くポンと叩いた。
へっ? 私と?
「帰るんですか?」
「おぉお前と田中送っていくから」
と先生はいう。
2人未成年だから、先生は送ってくれるらしい。
こんな時間に高校生が居る事態駄目だもんね。先生これ見つかったら確実にクビ……か?と半分疑問の私は、先生の後ろをついていき部屋に戻った。
先生は部屋に戻るなり、
「俺、帰るから」
と一言。
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