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「えぇじゃあ、彩も送ってもらっていいですか？」
と、彩さんが言ってきた。 一瞬、私はイラっとしてしまう。かなり酔っ払って、先生にベタベタしてるし。
見たくない……。
「あぁいいけど、田中と木下も一緒だぞ」
と先生が言うと、田中さんは、『マジすか』って顔をしてたけど……逆らえる訳がなく。
「お願いします」
と頼んでいた。
結局、彩さんも一緒に帰ることになって、先に４人抜ける事になった。
先生は帰り際に、宗一さんに『これで払え』と、お金を渡していて、私たちは出さなくていいって言われた。
太っ腹……。そんなとこも素敵。
なんて、私はそんな先生にも胸キュンしてしまう。
なんというか、私から見る先生はいつも周りがキラキラしている。改めて、好きなんだなぁって実感した。
宗一さん達に、挨拶して私達は車に乗る。彩さんは助手席に１番乗り。
私は田中さんと後ろの席……。
彩さんは楽しそうで、何度も先生にボディタッチして……。なんか焼きもちを妬いてしまう。
どんな順番で帰るんだろう？
と私は、気になって仕方なかった。最後だけは、絶対に彩さんであって欲しくなかったからだ。
２人きりになって欲しくない……。
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