*◆*蝶々*◆*

9/29
前へ
/35ページ
次へ
「先生がね、バイト先の人の先輩で……たまたま……」  なんだかモジモジする私に。 「やったね」  みきは肩をバシッと叩いた。お酒も入り、2人ハイテンションになっていく。  あと、みきに言ってなかった事を話す。肝だめしの事、先生の家に泊まったこと。 話したら、気持ちが楽になっていた。  雄也の事は、言えなかったけど。 「いつの間にって感じだよ! なんでもっと早く言ってくれなかったの!!」  みきが頬を膨らまし。 「やっぱり言いづらい?」  私の顔色を伺ってきた。 「なんか、やっぱりあずさといる時は、言いづらいよ」  と本音をぶつける。 「そうだよね~」  みきも納得してるみたいで、その後はみきの話もいっぱいした。祐介の事とか、明日楽しみだねってお互い喋ってた。  カクテルも飲み終わり2人でダウン。いつの間にか私達は眠っていたんだ。 ――朝。  目が覚めると、10時過ぎていた。遅くまで起きていたせいか、まだ眠い……。  眠い目を擦りながら、私はみきを起こし、そして1階へ、父さんはもう出かけていて、テーブルに書き置きと朝食が準備されていた。 ―――― あきへ お父さんは仕事に行ってきます。朝食温めて食べなさい。 みきちゃんの家で迷惑かけないように。 お父さんより ――――
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加