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「あぁ~寒い……」
隣で歩いていたみきが手を擦りながらいった。2学期最後の日、中学の時にかったお揃いの黒のカーディガンを着て、久しぶりに2人で登校した。
「本当に寒いねぇ~」
「本当にやば~い。手の関節がぁ」
手をグーパーするみき。私は口の前に手をもってきて、ずっとハァハァと息をふきかけていた。
「ってか、もう2学期終わっちゃうねぇ~」
寂しそうに言うみきを見て、本当になんだかあっという間だったと感じる。
「だねぇ~案外早いね」
そう言うと、
「あっ! クリスマスどうする?」
そう聞かれた、けど特に何も考えてなかったから、バイトが休みなのかも分からなかった。
「まだ決まってない。バイトだったかもしれない。みきは?」
みきは嬉しそうな顔で。
「私ね祐介と過ごすんだよぉ~。でもイヴは空いてるよ」
と言ってきた。やっぱりクリスマスは恋人と過ごす人が多いよね。自分には関係ないけど……。
「じゃあイヴ! バイトじゃなかったら一緒にすごそっ」
そう約束をした。そして、時間は過ぎ、式も終わり通知表を返してもらった。
今回は前回よりもよかった。
うちの学校は、早めに冬休みに入る、とても嬉しいけど、休みの間、先生に会えないと思うと寂しかった。
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