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誘われたのは、私が第一号だったみたいで、宗一さんはお誘いメールを一生懸命作っていた。
それにしても、私って単純だよね。先生が一緒だとわかっただけで、即OKなんだから。
宗一さんはメールを送った後、田中さんを呼んだ。
「田中、田中! こい」
手招きをすると、田中さんは何かあったのかと急いでやってきた。
「田中、お前クリスマス暇?」
宗一さんは、ほんとに楽しそうに話す。
「えっまあ予定はないっすけど……」
「じゃあ決まり! お前もパーティー参加なっ」
と半ば強制的に参加決定になった。
「あっそうだ! 田中と亜紀ちゃんはサプライズゲストだから、この事は秘密ね!」
と、宗一さんに言われ、何か企んでるのかと、
「なんでですか?」
聞いてみた。
「だってさぁ高校生がくるって分かったら、細川先輩酒のまないからさっ! 酔っ払ったとこ見てみたいだろ」
といたずらに笑いながら、宗一さんは言う。
そういえば、先生の飲んでるとこは見たことがない。
好きな人の新しい一面ってやっぱり見てみたくて。
「そうですね、見てみたいかも」
と私は納得。そして宗一さんの提案に心よく承諾した。
「クリスマス俺は早めに上がるから、その間に飲ませてるから、あとで田中と2人できてくれなぁ」
と言って、宗一さんは私の肩をポンと叩いた。
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