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「これからどうする? 本当に帰る?」
道のほうに出て、祐介が皆に聞いた。みきは、私とあずさの顔を少しうかがっている。
「俺は疲れたし帰る」
と雄也が言い出し。
「私もなんか疲れちゃった」
とあずさも言っていた。
私は皆の話を聞いていた。今は何もしゃべれなかった……。
頭の中はいっぱいいっぱいで。
雄也はそんな私の背中にそっと手をあてた。
私が雄也の顔をみると、少し微笑んで、私を前に押した。
「じゃあ男どもは一緒にかえるか、たまには男水入らずで」
と雄也がいうと、
「そうだな」
と祐介も遥も頷き、3人はタクシーに乗って帰っていった。
きっと祐介も遥も私の態度がおかしいとなんとなく、感じたんだろう。
そんな3人を私達は手を振り見送った。
私はきっとうまく笑えてない……。
雄也は、私が先生を好きな事しってるから、すぐに帰ろうと提案したんだ……しかも男女わけて、雄也の優しさを私は感じた。
雄也たちの乗ったタクシーが見えなくなると、今まで我慢していた感情が押し寄せてきて、目から涙がポロポロと流れ出た。
「ふぅえ~」
私は声をあげて泣いていた。あずさも我慢していたのか、私につられ泣き出した。
みきは、私たちを少し段差になったとこに座らせてくれて。
「くすんっうっ」私とあずさは子供みたいに泣いた。
声をだして、2人泣いたんだ……。
みきは、そんな私達を見て、涙をこらえていた。
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