*◇*波*◇* #2

12/35
前へ
/35ページ
次へ
 みきの事だからきっと……私がしっかりしなきゃって思ったんだろう。  そんな中、私とあずさの涙は次から次へと流れ頬が濡れていく。  私の頭は、あの場面を何度もリピートしていた。  どれくらい泣いたのかはわからない。2人とも少しずつ落ち着いてきて……。  みきは2人の頭をなでている。 「あ゛~な゛いちゃっだね」  と私は笑顔で顔をあげた。  なんか泣いたらすっきりしていた。 「う゛ん」  あずさも私も鼻声になっている。 「あ゛たし失恋しちゃっだ」 「わだしも」  『あはは』と2人笑顔をみせる。  私たちって強がり……。  みきはそのやり取りを見て、今まで我慢してた涙を流し泣きながらわらった。  3人で悲しいはずなのに、笑いあった。 「帰ろっか」  みきの言葉に、 「「うん」」  と2人答え。 「新年早々ありえないね」 「本当」  とタクシーの中で話て、私たちは別れた。  家に帰ると私はベッドに直行した。  色々頭をかけめぐり大泣き。  私は泣きつかれて、いつの間にか眠っていて、眠っている間に、みきからもあずさからもメールが入っていた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加