24人が本棚に入れています
本棚に追加
そのまま眠ったから髪の毛がボサボサだった。
髪飾りを机の上に置き、私はお風呂に入った。
とても気持ちよくて、体が癒される。
バイトの時間も近づいてきたころ、父さんが帰ってきた。
「おかえり今年もよろしくね」
私は満面の笑みでいうと、
「ただいま、遅くなってごめんな~おめでとう」
と言う父さん、ネクタイは歪んでて、とても疲れているように見えた。
「父さん。もう休んだら? 疲れたでしょ?」
「あぁ少し休むかなぁ」
父さんはねむそうで……。
「私バイトだからさぁ」
「わかった、気を付けてな、おやすみ」
「おやすみなさい」
父さんは寝室に消えた。
私もバイトにいく準備を始める。
髪飾り……今日はしないでおこう。
部屋にもどり、机の上にある髪飾りを、引き出しの中にしまった。
いつも付けてないときは、持ち歩いたりしていたのに……今日はなんだか、髪飾りに触れたくなかった。
――バイト先。
バイト先に着くと、宗一さんと田中さんがいた。
バイトは案外いそがしくて、私はそれがありがたかった。
余計な事を考えなくて済むから。
最初のコメントを投稿しよう!