*◇*波*◇* #2

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 みんなは、空を見上げて頷いていた。綺麗な夜空だった。  星が瞬いている……冬は寒いけど、星がキレイに見えるから私は大好きだ。 「ねぇ思ったんだけど早いよね~。もう、あと4ヶ月したら2年生になっちゃうんだよ……」  いきなりみきが言いだし。 「本当だ~はやいね」  と、私は頷いた。  本当に早い、なんだかあっと言う間だった気がする。それから、皆で他愛もない話しをしていた。日の出までは、まだ時間がある。  私の隣には雄也がいて、雄也を見ると目を閉じていた。  寝てるのかな……?  私も目を閉じた。波、風の音と人の声……。  みきと祐介の声も聞こえる……。  2人の会話はラブラブな会話だった。その時、みきが。 「私、トイレいってくる」  と言い出すと、祐介は 「俺も一緒にいくよ」  と言って立ち上がった。  その時、ちょうど私もトイレに行きたくて、今行ったら邪魔だな、なんて考えていた。  祐介とみきはトイレの方に歩き出す。  私はしばらく考え、やっぱり我慢できなくて。 「私もトイレ」  みきたちを追いかけた。みきと祐介は、私が来ている事に気付いていないのか、手を繋いで歩いていた。みんなの前ではやらないのに。  かわいい。  なんて思いながら、そーっと近づいて。 「熱いね、お2人さん!!」  と声をかけた。
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