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祐介は恥ずかしいのかみきからパッと手をはなした。
「くすっ、別にはずかしがらなくていいのに」
笑って言うと。みきは照れていた。祐介はと言うと、
「ちがっばかっ」
と明らかに照れている。
「別にいいよ手つないで、私は気にしないから」
それを聞いて、祐介はソッポを向いてしまった。3人で、トイレに向かう。
それから、トイレに入って鏡をみていると、聞いた事のある声が聞こえてきた。
「もう、今日こそコクっちゃおっかな~」
次第にトイレに近づいてくる声。
「あっ亜紀ちゃん」
私は、名前を呼ばれ指を指された。
やっぱり彩さんと美和さん……という事は宗一さんも一緒なのかな? 彩さんが告白ってことは先生も?
と、嫌な予感……。そして、なんだか違和感を感じた。美和さんが、今まで仲良くしてたのに、私と目を合わせようとしないし、話しもしない。
どうしたんだろう……。
そう思っていると、
「あ~心さんからのプレゼントつけてる~」
彩さんが私の頭を指さした。隣りにいたみきは、私の頭を見ている。
「彩に頂戴」
ニッコリ笑顔の彩さんに。
「だめですよ」
正直しつこいと思った。そんな私達のやり取りをみきは見ていた。
「あっあのね、亜紀ちゃん私ね」
と、彩さんは私の耳元でささやいた。
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