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「心さんに告白するから」
「えっ!?」
私はビックリした。さっきそんな会話が聞こえてきたから……まさかと思っていたけど。
告白するんだ……。
「今日告白するから」
そう、彩さんは笑顔で言った。少しお酒の匂いがしていた。
飲んでるんだぁ……彩さんなら先生OKだしちゃうのかな……?
きっともう一緒に飲んでいるんだろう……一気に気持ちが落ちる。けど平静を装い。
「そうなんですか~、じゃあ」
笑顔を作って、私とみきはトイレを出た。
「ねぇあき……心さんって先生の事」
いきなり、みきが私に聞いてきた。
「あっごめんね。気になるよね、ずっと言おうとしてたんだけど……タイミング逃しちゃって」
私は、髪飾りの事を言う機会がやっとでき。
「なに?」
「実はね、この髪飾りクリスマスに先生にもらったの」
私は蝶々の髪飾りを触りながら言った。
「かわいいね。やったね! 宝物だね」
と、喜んでくれるみき。
でも、私はさっきの彩さんの事で、気持ちが落ちているせいか下をむいた。みきはそれに気づいて。
「あき? どうした?」
と聞いてくる。
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