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1人で考えているのが嫌で、
「今の人、彩さんって言うんだけど……今日先生に告白するんだって」
と、話した。
「そうなの……」
「付き合ったらどうしよう……」
嫌だった。先生が他の人と一緒になるのは……。
みきは、なんと言ったらいいのか分らなさそうで、困っていた。その時祐介が戻ってきて、それで話は終わったんだけど。
「ごめんごめん。ちょー混んでてさ、ごめんね」
「大丈夫だよ」
「うん」
私の頭の中には、彩さんと先生が浮かんでいて、気持ちは沈んでいく。
普通にしなきゃ!!
そう思っても、胸が苦しくて……あずさたちの所に戻るとき、さりげなくみきは私の手を握ってくれた。
手をつないで歩く。
これはみきの優しさなんだ。
頭の中はいっぱいいっぱいだけど。みきに慰められている様な気がして、少しだけ楽になった。
そして、皆のとこに戻った私達は、さっきと同じ位置に座る。私はすぐに雄也の横にねころんだ。
はぁ……。
星を見て、
先生もこの星を今みてるのかな? 私は告白できるのかな?
なんて考えていた。
みんなの話は上の空で、私はただ『うんうん』と相槌を打っているだけだった。
するといきなり、
「亜紀。ジュース買いにいこう」
と雄也に誘われ。みんなのジュースを買いに、二人で自販機のある場所へと向かった。雄也は無言、私はそんな雄也のあとをトコトコついていく。
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