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私は普通にしてるつもりだけど、やっぱり気付く人は気付くみたいで。
すると雄也はいきなり。
「亜紀……俺と付き合う事、もう一度考えてくれないか?」
といきなり言って来た。それに私はビックリして、
「……」
何も答えられないでいると、
「あき?」
と顔を覗き込んでくる。
「あっごめん。えっと、わたし……好きな人いるから、無理」
と私は正直にいった。前みたいにならないように……。
「どうしてもダメか?」
雄也の瞳はまっすぐ私をみつめている。その時、私も『こんな風に告白できたら』と思った。
もし……雄也と一緒になったら幸せになれるのかなぁ? 目の前にある幸せを掴む方がいいのかなぁ?
なんて考えてしまう。
でも、やっぱり私は先生が好きで。先生じゃなきゃダメなんだ。
「ごめん……」
「いいよわかった」
雄也は私の頭をポンっとたたいて、先を歩いていく。私は、また雄也の後を追った。
そして、皆のとこに戻りジュースを配ばった。
戻る途中、先生と彩さんの事が気になったけど、見なかった。
見たくなかった。
もう少しで日の出の時間になる。あたりが少しずつ明るくなってきて。みんなで起き上がり海の彼方をみると、少しずつ眩しくなっていく地平線。
「きれい……」
あずさの声、それにつづいて次々と皆声をだした。
「きれぇ……」
「まじ凄い」
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