*◇*波*◇* #2

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 私は普通にしてるつもりだけど、やっぱり気付く人は気付くみたいで。  すると雄也はいきなり。 「亜紀……俺と付き合う事、もう一度考えてくれないか?」  といきなり言って来た。それに私はビックリして、 「……」  何も答えられないでいると、 「あき?」  と顔を覗き込んでくる。 「あっごめん。えっと、わたし……好きな人いるから、無理」  と私は正直にいった。前みたいにならないように……。 「どうしてもダメか?」  雄也の瞳はまっすぐ私をみつめている。その時、私も『こんな風に告白できたら』と思った。  もし……雄也と一緒になったら幸せになれるのかなぁ? 目の前にある幸せを掴む方がいいのかなぁ?  なんて考えてしまう。  でも、やっぱり私は先生が好きで。先生じゃなきゃダメなんだ。 「ごめん……」 「いいよわかった」  雄也は私の頭をポンっとたたいて、先を歩いていく。私は、また雄也の後を追った。  そして、皆のとこに戻りジュースを配ばった。  戻る途中、先生と彩さんの事が気になったけど、見なかった。  見たくなかった。  もう少しで日の出の時間になる。あたりが少しずつ明るくなってきて。みんなで起き上がり海の彼方をみると、少しずつ眩しくなっていく地平線。 「きれい……」  あずさの声、それにつづいて次々と皆声をだした。 「きれぇ……」 「まじ凄い」
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