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*◇*波*◇* #2
私たちは、少し静かな場所を探しながら砂浜を歩いた。
やはり人が多いと、賑やかで……。
みきは祐介と歩いて、私は雄也とで、あずさは遥と歩いていた。
あずさと遥は楽しそうに話しながら前をいく。なんかちょっと気まずい私と雄也。
もともとクールだから喋らないだけなのか……私達の間には沈黙がつづいた。
それに耐えきれない私は、必死に話題を探して。
「今日は寒いね」
「あぁ寒いな」
なんて短い会話。続かない。
どうしよ……。
すると、
「なんか気まずいなぁ……」
雄也も同じように思っていたらしい。
「そんなことないよ」
と思いっきり否定すると、それを見て、
「行動うける。くくっ」
と笑いだした。雄也のツボが良くわからない。
しばらく歩いて、みきと祐介が良い場所を見つけてくれた。どれくらい歩いたのか、そこは案外静かな場所だった。
「こっち、いいんじゃん?」
「そうだね」
祐介の声に、皆頷く。とにかく、もう座って休みたかった。
砂浜にみんな横1列で腰を下ろし。私は1人砂浜に仰向けになる。
それを見たみきが、始めに真似をした。するとみんな仰向けでねて。
「きれいだね……」
あずさの声。
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