*◆*大好き*◆*

4/34
前へ
/35ページ
次へ
「そうなんだ……頑張ってね」  胸がチクリと痛んだが、私は笑顔でそう言った。そんな私に。 「無理しなくていいよ」  と悲しい顔であずさは言って来る。みきは黙っていた。だから私は、 「大丈夫だよ!! 私も終業式の日、告白するから」  勢いに任せて言ってみた。タイミングは良かったのかは分らないけど、無理している自分を誤魔化したいのと、あずさが気兼ねしなくていいように。  2人は目を見開いている。 「「本当に!?」」 「うん」  私の言葉であずさの心境に変化があったのかは分らないけど。 「じゃあ、お互い頑張ろうね」  といつもの笑顔を見せてくれたから、きっとあのタイミングで結果は良かったんだと思う。私も思わず笑顔になった。  これで、お互い真っ正面から想いを伝えられるね。  今の私とあずさには、先生が誰と付き合っていようと関係ない。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加