28人が本棚に入れています
本棚に追加
――放課後。
私たちは教室にいた。
あずさが、バレンタインのチョコを渡すのを、教室で待っていようという事になったのだ。
あずさは先生にメールをし、教室をでていった。私とみきは教室に残りおしゃべりをして、待つ。
「本当に祐介はいいの?」
「大丈夫だよ! 夜会う約束してるから。それよか、あずさどうなるかなぁ?」
みきの言葉に、
「う~ん」
私は言葉がみつからなかった。
先生には彩さんがいるし、とふと思う。
「「はぁあ」」
2人で大きなため息をついた。時計の秒針を見つめてしまう。
あれから何分たったのか……数えてしまう自分がいる。みきは机の1点をみて黙っていた。
私は窓の外をみた。
今この時、この空の下で……先生はあずさに告白されてるんだと改めて思う。
なんで、同じ人なんだろう……何度思ったか、数えきれない。
そしてしばらくして、あずさが戻ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!