*◆*大好き*◆*

5/34
前へ
/35ページ
次へ
――放課後。  私たちは教室にいた。  あずさが、バレンタインのチョコを渡すのを、教室で待っていようという事になったのだ。  あずさは先生にメールをし、教室をでていった。私とみきは教室に残りおしゃべりをして、待つ。 「本当に祐介はいいの?」 「大丈夫だよ! 夜会う約束してるから。それよか、あずさどうなるかなぁ?」  みきの言葉に、 「う~ん」  私は言葉がみつからなかった。  先生には彩さんがいるし、とふと思う。 「「はぁあ」」  2人で大きなため息をついた。時計の秒針を見つめてしまう。  あれから何分たったのか……数えてしまう自分がいる。みきは机の1点をみて黙っていた。  私は窓の外をみた。  今この時、この空の下で……先生はあずさに告白されてるんだと改めて思う。  なんで、同じ人なんだろう……何度思ったか、数えきれない。  そしてしばらくして、あずさが戻ってきた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加