*◆*大好き*◆*

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 えっ?  とても笑顔のあずさに、どうしたらいいのかわからなかった……。あずさは、私たちの前までくると、 「やっぱり振られちゃった」  と、瞳から大粒の涙を流したんだ。  我慢してたんだ……。  私とみきも一緒になって泣いた。私もこういう日がくるのかと思うと、心がいたかった。 「でもね……」  泣きながらあずさが話てくる。 「先生、彼女いないって……いってた」  あれ? 彩さんは? 「私、海で先生が女の人とキスしてるの見ましたっていったけど……付き合ってないって、あれは無理矢理されたんだよって、そう言ってた」  あずさは、涙をふきながらゆっくり話した。 「だから、私ぐすっ、じゃあなんで付き合ってくれないんですか? って聞いたの」  白い頬を幾つもの涙が流れていく。 「そしたら、私の事を女としてじゃなく、生徒として見てるからだって言われた」  なんだか、胸が締め付けられた、やっぱり生徒は恋愛対象外なんだと。 「私……悔しかった。だから笑顔で帰ってきたの」  そう言ったあと、あずさは黙って泣いていた。みきと私はあずさに抱きつき、頭をなでてあげる事しか出来なかった。
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