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*◆*大好き*◆* #2
すると静かな公園に携帯の着信音が響いた。
先生からの電話だった。
「もしもし」
『あっ木下?』
受話器越しに聞こえる先生の声……。
「はい」
『もう少しでつくから、待たせてごめんなぁ』
「大丈夫ですよ。まってます」
そう電話を終えた。よく考えると、先生と待ち合せをして会うのは2回目。
前は携帯を先生の家に忘れた時、こうやって待ち合わせをしたんだよね。あの時の事が鮮明に思い出される。
それからしばらくして、先生の車が公園に入ってきた。車を停めるとすぐに降りてきて。
「ごめん、待たせた」
とすぐに謝ってきた、15分遅刻。
「大丈夫ですよ」
「じゃあ行くか」
2人車の前にきた時、私は後部座席か助手席どっちに乗ろうか迷った。すると先生が、
「今日はどっちに乗るんだ?」
と聞いてくる。
「ん……」
考えていると、
「助手席のればいいのに」
笑いながらいってきたので、私は助手席に乗ることにした。
緊張している私……。先生を見るだけで、私の心臓はドキドキと高鳴る。こんなにドキドキする心臓。
私ちゃんといえるのかなぁ……。
またちょっと不安になった。
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