*◆*彼氏彼女*◆* #2

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 手のひらには指輪が置いてあった。とてもビックリで、その指輪をマジマジとみる。ストーンが1つ付いていて可愛い。 「かわいぃ~」  思わず叫んでいた。 「お守り」  と先生の言葉。私は嬉しくて指にはめたんだ。薬指にピッタリで、嬉しくて色んな角度から眺めた。 「先生、ありがとう」  お礼をいうと、 「先生?? 指輪かえせぇ」  だって。 「やだっ」  と私は手をかくす。すると、 「じゃあ、もう1回やり直し」  といわれた。やっぱり先生のペースだ緊張したけど、指輪が欲しくて、 「ありがとう、シ……ン」  頑張って言ったんだ。自分でも顔が紅くなっているのがわかる。  指輪を貰えるなんて考えてもいなかった私は、嬉しすぎて死んでしまうんじゃないかと思った。  先生は満足そうに笑顔をむける。 「この指輪、なんのお守りなんですか?」  健康に良いとかあるのだろうか。 「変な虫が寄ってこないようにだよ」  と先生はいう。  思ってもみなかった答えに、  私、大切にされてる?  なんて思って嬉しかった。 「えへっ」  なんだか照れちゃう。  すぐには、シンって恥ずかしくて呼べないかもだけど、少しずつ頑張ろう。  だってこんなに先生から想われてるんだもん。
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