*◆*彼氏彼女*◆* #2

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「降りるだろ??」  そう聞いてくる。 「はい」  首を縦に降ると、 「じゃあ、行くか」  と、笑顔の先生は車から降りた。私も、降りる。  そして、砂浜に降りていくために歩いていく先生の後を、ついていった。  階段をおりる先生、私も後に続こうとすると。 「手! 木下ドジだもんな」  と、手を差し出してきた。  ドクン。  心臓が大きく跳ねる、恥ずかしかったけど。 「ドジじゃないもん」  と、先生の手をつかんだ。  ドキドキする。  きっと私の顔は、今一番紅いとおもう。優しく握ってくれる手は大きくてちょっと冷たい手、早くなる心臓、改めて好きだと思った。  ゆっくり階段をおりた後も手は繋ながれたまま……ゆっくり歩く先生に、私はドキドキして全身から熱がでている感じがした。  先生は私のちょっと前を歩く、この距離がほどよい。  2人の足跡が砂浜に残っていく、ザクザクと鳴る音が、今は幸せの音にしか聞こえなくて、これからもずっと二人で足跡を残していきたいと思う。  月が優しく二人を照らしていた。  しばらく歩いて先生は足を止めると。 「座るか」  といって、砂浜に腰をおろした。そして、 「ほらっ」  と私の手をひき、それで私も先生の隣に座る。いつまで、手繋いでるんだろうと考えると、嬉しいけど少し恥ずかしい。
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