*◆*彼氏彼女*◆* #2

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「まぁ今すぐ変えてっていうのは、無理だよなぁ。徐々にでいいから」  と、いう先生。 「うん」  本当は『はい』って言おうとしたんだけど『うん』っていってみた。自分でも頑張ったと思う、って『うん』っていっただけだけど。  すると、先生はまだ私に要求があるらしく。 「あと……1つ」  といってきた、 「なんですか?」 「2人の時は、先生って呼ぶの禁止なぁ」  へっ?  先生と呼ばなかったら、なんて呼べばいいのか。私が考えていると。 「“シン”って呼んで」  といってきた。なんか恥ずかしい。 『シン』心の中では呼べても、実際に声に出すのは照れ臭い。 「呼んでみて」  恥ずかしいよぉ。 「ほらっ」  恥ずかしかったけど、一生懸命言おうと頑張った。顔から火が出そうだ。 「シ、シ……ン。」  これが精一杯。でも、先生は満足そうに私をみて微笑んだんだ。そして、 「ちょっと、手だして」  自分は完全に先生のペースにはまっていた。手を出すと、 「目閉じて」  と先生は囁く。  なに?  指示通りに目を閉じる。と、冷たいものが手の平の上にのった。 「目、あけて」  ゆっくり目を開いた。
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