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手のひらには指輪が置いてあった。とてもビックリで、その指輪をマジマジとみる。ストーンが1つ付いていて可愛い。
「かわいぃ~」
思わず叫んでいた。
「お守り」
と先生の言葉。私は嬉しくて指にはめたんだ。薬指にピッタリで、嬉しくて色んな角度から眺めた。
「先生、ありがとう」
お礼をいうと、
「先生?? 指輪かえせぇ」
だって。
「やだっ」
と私は手をかくす。すると、
「じゃあ、もう1回やり直し」
といわれた。やっぱり先生のペースだ緊張したけど、指輪が欲しくて、
「ありがとう、シ……ン」
頑張って言ったんだ。自分でも顔が紅くなっているのがわかる。
指輪を貰えるなんて考えてもいなかった私は、嬉しすぎて死んでしまうんじゃないかと思った。
先生は満足そうに笑顔をむける。
「この指輪、なんのお守りなんですか?」
健康に良いとかあるのだろうか。
「変な虫が寄ってこないようにだよ」
と先生はいう。
思ってもみなかった答えに、
私、大切にされてる?
なんて思って嬉しかった。
「えへっ」
なんだか照れちゃう。
すぐには、シンって恥ずかしくて呼べないかもだけど、少しずつ頑張ろう。
だってこんなに先生から想われてるんだもん。
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