*◆*彼氏彼女*◆* #2

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*◆*彼氏彼女*◆* #2

 私は、言われた通りに助手席に座った。心臓がドキドキとうるさい。  先生の方を見ることは出来ず、窓の外を見ていた。 「じゃあ、海いくか? 親は大丈夫かぁ?」 「大丈夫です。海いきたいです」  緊張で体が堅い。付き合う前より、今のほうが尋常じゃないくらい緊張している。  あぁ、やばいよ~。  先生は、車をいつもいく海に向かって、走らせた。香水の香りが私をつつむ。  ちょっとだけ、先生をチラッとみてみた。すると先生もこっちを向いた、とっさに目をそらす。  は、恥ずかしい……。  なんでこんなにドキドキするのか、うまく話せなくて。  普通に普通に、と思うほど、私はおかしくなっていた。 「なぁ、木下」 「はぁい~」  いきなり呼ばれ、声が裏返ってしまった。先生は、それを聞いて笑ってる。 「おもしろいなぁ」  と、私はまた恥ずかしくなった。先生は全然余裕だ。緊張なんてきっとしてないよね。  私みたいに、こんなにドキドキしてないのかな?  車はしばらくして海についた。
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