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足は痛かったけど、だまって立ち上がった。
「行こっか。」
と雄也にいい、私は、足をかばいながら、扉に向かった。
それを、支えようとしてくれる雄也に。
「大丈夫だよ。」
といい、1人で歩いた。
「無理するな。」
と、言われて、雄也に支えられたけど、私の口からでたのは、“ありがとう”じゃなく、
「触らないで。」
という、一言だった。
前の私だったら、“ありがとう”って雄也に甘えていた。
でも、今の私は、なんでだろう…。
もう、誰にも優しくされたくなかった。
雄也は、私から手をはなすと、
「どうしたんだよ!?」
と聞いてくる。
その言葉に、
「どうもしてないよ。」
と答え、私は扉を抜け、エレベーターに乗った。
それから、雄也とは、会話はなかった…。
エレベーターが4階につく…。
エレベーターの扉が開くと、そこには、相沢先生とるいたちがいた。
「もう、亜紀ぃ~どこいってたの??」
と、ウルウルな瞳で私を見ているみき。
「ごめんね、屋上に行って星見てたら、時間忘れちゃって。」
と、私は言う。
時計を見ると…、AM12:06だった。
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