*◆*学年旅行*◆* #2

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「なら、良かった。」 という、相沢先生は、また舞台に視線をうつす。 生徒が次々と、喉の自慢をしていく。 と…。先生の姿…。 みんなに、歌ってと言われてるみたいで…。 しぶしぶ舞台にあがっている、姿が見える…。 いつ見ても…先生は…かっこいい…。 そして、曲が流れる…。 先生の歌声…。 心地よかった…。 目を閉じて…私は聞いていた…。 先生の声…大好き…。 目を閉じると…先生を近く感じた。 先生と一緒にいたい…。 今は、叶わないって分かってる…私は、欲張りなのかな…。 わがままなのかな…。 なんでか、涙が流れてきた…。 先生が愛しくて…。 甘えたくて。 先生の声が、素敵で…。 ポンと手にあたる何か…。目を開けると、相沢先生がハンカチを私の手に、当てていた。 それで、私は涙をふく…。 辺りが暗くて良かった…。 と、ふと思う。 ハンカチで涙をふいて、相沢先生の優しさが、心に染みる…。 先生の歌も終わり…先生はみんなに、キャーキャー、黄色い声をかけられていた。 そして、時間は過ぎていき…。9時をまわったので、みんな解散となった。
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