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「なら、良かった。」
という、相沢先生は、また舞台に視線をうつす。
生徒が次々と、喉の自慢をしていく。
と…。先生の姿…。
みんなに、歌ってと言われてるみたいで…。
しぶしぶ舞台にあがっている、姿が見える…。
いつ見ても…先生は…かっこいい…。
そして、曲が流れる…。
先生の歌声…。
心地よかった…。
目を閉じて…私は聞いていた…。
先生の声…大好き…。
目を閉じると…先生を近く感じた。
先生と一緒にいたい…。
今は、叶わないって分かってる…私は、欲張りなのかな…。
わがままなのかな…。
なんでか、涙が流れてきた…。
先生が愛しくて…。
甘えたくて。
先生の声が、素敵で…。
ポンと手にあたる何か…。目を開けると、相沢先生がハンカチを私の手に、当てていた。
それで、私は涙をふく…。
辺りが暗くて良かった…。
と、ふと思う。
ハンカチで涙をふいて、相沢先生の優しさが、心に染みる…。
先生の歌も終わり…先生はみんなに、キャーキャー、黄色い声をかけられていた。
そして、時間は過ぎていき…。9時をまわったので、みんな解散となった。
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