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「なぁ…、やっぱり側にいてくれないか?」
先生の声…。
昨日は、一緒にいれないと言っていた私…。
先生の事を考えると、一緒にいれない…。
でも…。
一緒にいる事が、私にとっては、幸せで…。
こうしてキスしただけで、幸せで…。
でも、先生が“先生”じゃなくなっちゃうのは、やだよ…。
「今日だけ…。」
私は、そう言っていた…。
「今日だけ、側にいたい…。」
と…。
「だって…。私は、先生が苦しむのは、いや…。」
先生の顔が、見れなかった。
なんだか、胸が苦しくて…。
「苦しむなんてわかっている…。亜紀を苦しめる事もわかってる。でも、俺にとっては、お前といる事が幸せなんだ…。」
…。
「なぁ、だめか…?」
先生の言葉…。
それだけで…いいんだよ…。
もう、それだけで…私は幸せなんだって気付いた。
だって、そんなにも先生におもわれている。
それって、幸せな事…。
「私は…。先生に想われているだけで、幸せだから…。」
そう…。私はね、洋子先生にばれた経験で…、わかったの…。
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