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もう、洋子先生にバレてしまったけど…。
都合のいい方に転がってほしいと思う…。
私は、欲張りなのかな…。
先生……ごめんね………。
私…やっぱり、側にいたいんだ…。
「せんせ…。せんせいやめない…でね…。」
いきなり、私の口から出てきた言葉…。
不安だった…。
先生が“先生”じゃなくなるという事が…。
「絶対にやめない…。」
先生のやさしい声…。
私、好きだよ…。
「せんせぇ…。」
私は、強く抱きついた…。いつ一緒にいれるか、わからない先生に…。
「なぁ、亜紀…。俺…聞いたよ…洋子先生から…。」
という、先生の声…。
なんの事…。
「お前、1人で苦しんでたんだな…。分かってやれなくて…、ごめんな…。
俺のこと…。まもってくれてたんだな…。」
と…。
先生は、泣いていた。
きっと、洋子先生にバレてた事…。きいたんだね。
「なにも、してやれな…くて…ごめんな…。」
先生の腕に、力が入る…。
先生の腕…、あったかいよ。
「私は、全然…だいじょうぶだよ…。」
強がり…。でも、先生が苦しんでる姿…。みたくなかった…。
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