*◇*星空*◇* #2

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「せんせぇ…本当に辛くなったら…、電話していい??」 先生と少しでもつながってたいから…。 「あぁ…。」 先生の顔は、まだ悲しそうだった。 「いつでも、電話してこい…。」 やっぱり…先生は、かっこいいな…。 私のユラユラ揺れる心を、黙って…受け止めてくれるんだよね…。 「先生、ちょっと目つむって…。」 先生は、目を閉じた…。 私は、首から、ネックレスをはずし…指輪だけをとる。 指輪を大事にハンカチに包んでポケットにしまった。 そして、チェーンを先生の首につけた…。 「目、あけていいよ。」 の言葉に、先生は目をひらく…。 そして、すぐにチェーンを触った…。 「先生が、遠くにいかないように…。」 そう…。私が指輪を持って先生の事を、想うように…。 先生も、そのチェーンで、私の事想ってね…。 チェーンだけで、すこし寂しいけど…。 いつか…私が何か通してあげるね…。 「ありがとう。」 先生はやさしく笑う。 「私が、卒業したら何か、通してあげるから、その時までまっててね。」 なんだか、穏やかな空気が流れた…。 これでいいんだ…。 これで…。
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