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「ありがとう。亜紀…。ゆっくり、休ませてもらいます。」
と、母さんは、笑顔でお金を渡すと、寝室にまた戻っていった。
「お母さん…。大丈夫かな…。」
と、悠木くんの声に、
「大丈夫だよ。」
といい、私たちは家をでた。
そして、バスに乗り…。遊園地がある、町までむかった。
バスの中…。
「ねぇ、亜紀ねぇ…最近、お母さん…ずっと元気ないんだ…。」
悠木くんは、敏感に感じてる…。
私にだって、母さんが元気ないこと、気付いていた…。
でも、何も言ってこないから…聞けずにいた…。
寂しそうな顔をする、悠木くん…。
「お家、帰りたい??」
そうきくと…。
「え??遊園地いかないの!!僕、遊園地いくよ!」
という。まだ、小学生なんだなって、感じる…。
でも、このとき…悠木くんは、本当は帰りたかったなんて、私は、気付いてなかったんだ…。
そして、遊園地につき…。
悠木くんの手を握りながら、歩く…。
すごい、人混み…。
手をはなしたら、すぐに、悠木くんは、迷子になってしまうだろう…。
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