*◆*悠木*◆* #2

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小さな体で…きっと色んな事を敏感に感じているんだよね。 私は悠木くんに布団をかけると、1階に降りた。 「母さん、悠木くん寝むってたよ。」 と、キッチンにいる母さんにいう…。母さんの後ろ姿が…なんだか、今日は、やけに小さく感じて…。 私は、今日は夕方からバイトだった…。 でも、なんだか行きたくなかった。 こんな状況の母さんと悠木くんを、置いていきたくなかった。 でも…。 「あき?今日はバイトでしょ?頑張ってね。」 と、母さんが言って来た。 それで、私は“うん”と答えていた。 そして、バイトの時間…。 「母さん、何かあったらすぐに電話してよね!」 といい、私は靴をはく。 「わかったわ、いってらっしゃい。」 母さんは、手を振って見送ってくれた。 悠木くんはというと、あれからまだ起きてない。 私はバイト先まで向かった。 6時~10時までのバイトが、やけに長くこの日は、感じて…。 宗一さんにも、あの事を聞かれたけど、私はうまく誤魔化して置いた。 従兄弟のおじちゃんが、自分の息子を連れ戻しにきたんだと…。 本当に、私…最近うそが上手くなっているような、気がする。 宗一さんは、何かあったらすぐに電話して、と言ってきたので、私は少し心強くなった。
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