*◆*悠木*◆* #2

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「ありがとう。亜紀…。ゆっくり、休ませてもらいます。」 と、母さんは、笑顔でお金を渡すと、寝室にまた戻っていった。 「お母さん…。大丈夫かな…。」 と、悠木くんの声に、 「大丈夫だよ。」 といい、私たちは家をでた。 そして、バスに乗り…。遊園地がある、町までむかった。 バスの中…。 「ねぇ、亜紀ねぇ…最近、お母さん…ずっと元気ないんだ…。」 悠木くんは、敏感に感じてる…。 私にだって、母さんが元気ないこと、気付いていた…。 でも、何も言ってこないから…聞けずにいた…。 寂しそうな顔をする、悠木くん…。 「お家、帰りたい??」 そうきくと…。 「え??遊園地いかないの!!僕、遊園地いくよ!」 という。まだ、小学生なんだなって、感じる…。 でも、このとき…悠木くんは、本当は帰りたかったなんて、私は、気付いてなかったんだ…。 そして、遊園地につき…。 悠木くんの手を握りながら、歩く…。 すごい、人混み…。 手をはなしたら、すぐに、悠木くんは、迷子になってしまうだろう…。
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