*◆*悠木*◆* #2

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そして、ベンチに座りアイスとか、たこ焼きを食べていると、さっきから気になる…。 悠木くんの行動…。 時計ばかりをチラチラみている…。 帰りたいのかな?? 「家に、かえりたくなった??」 と、私が聞くと…。 「でも、まだダメなんだ…。」 という。何がだめ? 「何が、ダメなの??」 というと、悠木くんはうつ向いて、悲しい顔をして。 「お母さんが、小さい針が4を指したら、帰ってきていいって。 4を指す前に、帰ってきたら、ダメっていわれた。」 という…。なんで…? 時計を見ると、まだ…2時…。 でも、帰りたそうな、悠木くんを見ると…。 「帰ろう!」 と、私は悠木くんの手をひいていた。 悠木くんは、黙ってついてくる…。 なんで、母さんが悠木くんに、そんな事を言ったのか、知りたい気持ちもあった。 最近、母さんは、痩せたし…。 元気がないし…。 バスに乗ると…。 「やっぱり、お母さんとの約束。守らなきゃ。」 と、悠木くんの言葉…。 「帰らないの??」 「帰りたいけど…。パパがくるんだ…。」 と、悠木くんが言った。 “パパ”??悠木くんのその言葉に、悠木くんの実の父親だって、わかる…。
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