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(いきなりそんな質問!!)
と私は思っていたけど、黙って聞いていた。
「あぁ…別々に養子に行ったんですよ。」
と優先生は答える。
「なんで!?」
相沢先生はすぐに質問を重ねた。
「まぁ…小さい時に親が亡くなって、養子として引き取られたってとこです。」
と話す優先生。私は黙って海を見つめて聞いていた。
「そうなのか…細川はそんな事話さないから、双子だとか養子だとか全然知らなかったよ。」
と相沢先生はいう。
すると、優先生はポツリと。
「自分のせいで、家族がバラバラになったと思ってるから、誰にも話さないんですよ。」
と言った。
「どういう事だ?」
と相沢先生はいう。私も先生がなんで自分のせいだと思っているのか知りたかった。
「こんな事話していいんですかね…。」
と優先生が私を見るのが分かった。
すると、相沢先生は。
「あっ!木下の事気にしてるのか??大丈夫だよな!木下誰にも言わないもんな。」
と相沢先生は私にいうから、私はコクリと頷いた。
「話していいなら、いいますけど…。シンは、両親が死んだのは自分のせいだって思ってるんですよ。」
その言葉を聞いて、私の手は砂を握り締めていた。
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