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*◆*出会い*◆* #2
「そういえば、亜紀は進路の事決めたか??」
といきなり聞いてくる琢磨に…。
私は少しドキッとした。
だって…まだ何をしたいとか、目標がなかったから。
「ん…それが、まだ決ってないんだよね…。」
そう言う私に琢磨は、
「そうなんだぁ~。俺は学校の先生になる!シン兄ちゃんみたいになりたいんだ。」
という琢磨の瞳はキラキラ輝いていた。
正直。
(うらやましいなぁ…。)
と私は思った。
「あっやべっ!HR(ホームルーム)始まる。」
その言葉に、私と琢磨は教室に急いだ。
「じゃあ、ありがとう木下さん。」
と教室の前では優等生に戻って、去っていく琢磨にちょっと苦笑いになりながら。
「うん。こっちこそありがとう。」
教室に入るとみきも祐介も仲良しメンバーは全員揃っていた。
「最近、亜紀あの人と仲いいよね。」
と言ってくるみきに、
「普通だよ。」
と答えたけど…みきは怪しいって顔をしながら私をみていた。
(私には先生がいるもん!)
って言いたいけど、教室では言える訳もなく…。
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