*◇*チャンス*◇* #2

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*◇*チャンス*◇* #2

そして、お土産が売っているお店の前までくると。 「何買ってもらおうかな……」 と、相沢先生はピタリと止まった。 (というか……手……) 相沢先生は、着いたというのに、手をはなしてくれない。 (私服で良かった) とふと思っていた。制服だったら……目立つよね…。 「あの……相沢先生、手……」 と私が言うと、相沢先生はニコッと笑い。 「別にいいじゃん」 と言いながら、携帯ストラップをみていた。 「何買って貰おうかなぁ~」 と言いながら、1つ1つ手に取り見ている。 私は握られている手ばかり意識してしまい、なんだかドキドキしていた。 「何かお探しですか?」 と、女店員が相沢先生の隣りに並んだ。 「あぁストラップ見てたんですけど」 と相沢先生は普通に店員に答えると。 「彼女さんとおそろいなんてどうですか?」 とペアになったストラップを見せてくる。 (か、彼女!!違うぅ~) と、私は首を横に振った。なんだか恥ずかしくて、 (きっと顔が紅くなってるだろうなぁ) と思っていたら、相沢先生は横目でチラッとみると、なんだか満足そうに微笑んだ。 「俺の彼女かわいいでしょ」 なんて、店員に言っているし、本当にカップルだったらただのバカップルだ。
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