*◆*サヨナラ*◆*

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私の中で時が止まった……。 先生の言葉は何度も、頭の中を駆け巡り。 「なんで? どうして? 私の事きらいになったの!? 変な事言わないでよ!」 私の声は知らずに大きくなっていた。 「先生酷いよ! 待っててって言ったくせに、いきなり忘れろだなんて! ふざけないでよ!」 私の心の叫び、先生の考えがわからなかった。 すると先生は、 「亜紀……俺がお前の事を忘れたいんだ」 そう言った。 こんな悲しい言葉を聞くのは、今まで生きてきたなかで。 “亜紀は貴方が育ててちょうだい” 母の言った、あの言葉より、私にはキツかった。 「やだ……そんな事いわな……いでよ」 涙で先生の顔が見えなかった。 今日だけ甘えて良いって言ってたのに。 どうして、そんな事をいうのか……? どうして、私の事を忘れたいのか……。 今まで先生と過ごしてきた日々、苦しい事もいっぱいあった。 でも、私は先生が好きで好きでたまらなかった。 だから頑張ってこれたのに。 (私の事をわすれたい……) 貴方の言葉は私の心を容赦なく傷付けます。
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