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私の中で時が止まった……。
先生の言葉は何度も、頭の中を駆け巡り。
「なんで? どうして? 私の事きらいになったの!? 変な事言わないでよ!」
私の声は知らずに大きくなっていた。
「先生酷いよ! 待っててって言ったくせに、いきなり忘れろだなんて! ふざけないでよ!」
私の心の叫び、先生の考えがわからなかった。
すると先生は、
「亜紀……俺がお前の事を忘れたいんだ」
そう言った。
こんな悲しい言葉を聞くのは、今まで生きてきたなかで。
“亜紀は貴方が育ててちょうだい”
母の言った、あの言葉より、私にはキツかった。
「やだ……そんな事いわな……いでよ」
涙で先生の顔が見えなかった。
今日だけ甘えて良いって言ってたのに。
どうして、そんな事をいうのか……?
どうして、私の事を忘れたいのか……。
今まで先生と過ごしてきた日々、苦しい事もいっぱいあった。
でも、私は先生が好きで好きでたまらなかった。
だから頑張ってこれたのに。
(私の事をわすれたい……)
貴方の言葉は私の心を容赦なく傷付けます。
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