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すると先生は、自分の首から私があげたチェーンを取った。
「亜紀、これ返すな」
と……受け取れない。私は黙っていた。すると先生は私の手をとると無理矢理わたしてきた。
「俺には、もう必要ないから」
そう言って。
どれくらい涙を流したら、この胸は苦しくなくなるの……?
苦しくて苦しくて。
「亜紀、指輪返してくれるか?」
の言葉に、私は思いっ切り首を横に振り、
「嫌だ」
と答えた。
だけど先生は、
「それ亜紀にも、もう必要ない。俺達はきっと最初からこうしなきゃいけなかったんだよ」
その言葉に、私の想いは溢れて、次々と想いが吐き出される。
「私は……先生と、生徒だとし……ても、大丈夫だとおもう。
わた……しには、先生じゃなきゃ……無理。
8ヶ月なんて、全然まてるから」
先生の顔は、とても辛そうだった。
先生……私は貴方のそんな顔を見るのが苦しい。
「先生は……私の事……嫌いになっ……たの?」
すると先生は、私の事を強く抱き締めて、
「あぁ……嫌いだ……」
そう言った。
どんな馬鹿な私でも、それは、嘘だと分かります。
先生のこの腕の温もりが、私を嫌いじゃないって言ってるよ。
「なぁ亜紀、お前は絶対幸せになれ」
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