*◆*サヨナラ*◆*

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すると先生は、自分の首から私があげたチェーンを取った。 「亜紀、これ返すな」 と……受け取れない。私は黙っていた。すると先生は私の手をとると無理矢理わたしてきた。 「俺には、もう必要ないから」 そう言って。 どれくらい涙を流したら、この胸は苦しくなくなるの……? 苦しくて苦しくて。 「亜紀、指輪返してくれるか?」 の言葉に、私は思いっ切り首を横に振り、 「嫌だ」 と答えた。 だけど先生は、 「それ亜紀にも、もう必要ない。俺達はきっと最初からこうしなきゃいけなかったんだよ」 その言葉に、私の想いは溢れて、次々と想いが吐き出される。 「私は……先生と、生徒だとし……ても、大丈夫だとおもう。 わた……しには、先生じゃなきゃ……無理。 8ヶ月なんて、全然まてるから」 先生の顔は、とても辛そうだった。 先生……私は貴方のそんな顔を見るのが苦しい。 「先生は……私の事……嫌いになっ……たの?」 すると先生は、私の事を強く抱き締めて、 「あぁ……嫌いだ……」 そう言った。 どんな馬鹿な私でも、それは、嘘だと分かります。 先生のこの腕の温もりが、私を嫌いじゃないって言ってるよ。 「なぁ亜紀、お前は絶対幸せになれ」
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