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(本当にいいのかな……)
そう思ったけど、私はそれに甘えて先生の腕に頭を置いた。
懐かしい温もり……。
先生に引っ付きたかったけど、これ以上はダメな気がした。
「相沢にメールおくっとこう」
と先生は相沢先生に、私と外にでたことを、メールしていた。
静かな海……。
空にキラキラと輝く星たちは、2人を見下ろしていた。
「亜紀……あと8ヶ月だなぁ」
と先生は言う。
「そうですね……」
と私は答える。
「もっともっと苦しい事や悲しい事がいっぱいあるかもしれない。
それでも亜紀は、俺の事待っててくれるか?」
(当たり前だよ……)
こんなにも好きなのに、側にいれないのは苦しいし悲しいけど。
こんなにも好きだから、私は先生の事をいつまでも待ってる。
なんだか涙が溢れて、返事をしようとしても、溢れてくる涙を抑えるので精一杯で……。
我慢すればするほど、喉の辺りが痛かった。
ねぇ……私はどうして泣き虫なのかな……。
先生が、迎えに来てくれるって言ってくれて嬉しいけど……。
また離れ離れだと思うと、とても寂しいよ……。
「亜紀?」
私が、何も言わないからか、先生は私を呼んだ。
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