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「悠木さ、来週どこか行く?」
と私が聞くと、悠木の顔はたちまち笑顔になり。
「行きたい!!」
と大きな声で言ってきた。
「じゃあ、来週の日曜日でかけようね」
「うん」
そう約束を交わして、私は1階に降りた。
「おはよう」
とキッチンでご飯の準備をしていた母さんに、声を掛けた。
「あっおはよう亜紀」
いいにおいが部屋中に広がっていた。
そして、いつも起きているはずの父さんが居ない事に気付く。
「あれ? 父さんは?」
と、聞くと母さんは、
「ん…あぁ、なんか仕事が忙しいらしくて、朝早く出てったわよ」
と言った。
「そうなんだ」
と、私は食卓につく。
「今日は遊びにいくんでしょ?」
と聞いてくる母さんに、私はみき達と遊ぶ事を伝えた。
そして、悠木も降りてきて、朝ご飯を食べた。
ご飯を食べ終わると、遊びに行く準備をして、みきが迎えにくるのを待った。
――――――――
――――
AM11:00
家の呼び鈴がなった。
その少し後に、
「あきぃ~。みきちゃん来たわよ」
と私を呼ぶ母さんの声。
「はぁ~い」
と私は、カバンを持って玄関に向かった。
みきの姿が見えると、みきは、
「あきぃ!! 髪!!」
と、とても驚いている。
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