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「えへっ切っちゃった」
というと、
「かわいい」
と好評だった。
母さんに行ってくると伝えて、私たちは出掛けた。
バス停までの道を歩いている途中。
「ほんと思い切ったね」
とみきが言ってきたから、私は先生の事を話そうと口を開いた。
「私ね、失恋しちゃったんだ」
とするとみきは、心配そうな顔で私をみてきた。
「そうだったんだ……亜紀がいきなり髪切ってるから、何かあったんだと思ったら。
失恋かぁ……」
といいながら、空をみあげた。
みきは、なんとなく気付いていたのかな……。
「亜紀……大丈夫なの?」
と聞いてくるみきに、
「うん、なんだか平気なんだよね」
と答えた。
自分でも良く分からない、この感情。
「大丈夫ならいいけど……」
とみきは言ったあと。
「今日は、ぱぁーっと遊ぶかぁ」
と言ってくれて、私は笑顔で、
「うん」
と答えた。
そして、バスに乗り。皆と合流する街まで出掛けた。
街に着いて皆に会うと、皆私の髪をみてビックリしていた。
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