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「じゃあ、また明日ね」
「バイバ~イ」
夕方、バス停でみんなと別れ家に向かっていた。
1人で歩く帰り道……。
寂しさがどっと押し寄せてきた。
(先生……)
頭の中は先生の事でいっぱいで……トボトボ歩いていた。
すると、
「亜紀!」
と声が聞こえて振り向くと、るいが立っていた。
「あれ? るい何でいるの?」
と私はるいを見て固まっていると。
「亜紀と話しがしたくて」
と微笑んだ。
そんなるいを、家に連れていった。
――部屋。
「亜紀さ、ずっと元気なかったから、無理矢理笑ってたし」
とるいは話しながら、私がいれてきたレモンティーを飲んでいた。
「そうかな? 元気だよ」
という私に、るいは。
「無理しなくていいよ。
私……亜紀の力になれないかな?」
と言ってきた。
そんな訳じゃなかった。
自分の中でも、良く分からなかったんだ。
「違うよ……自分でも良くわからないの。
悲しくて辛いはずなのに……涙も出ないし。
先生の事だけ思い出して、良くわからない」
本当に、自分自身がわからなかった……。
「なんか……心に穴が開いちゃったみたい。
なんて言ったらいいんだろう。この感覚」
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