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私は先生に思われていたら……幸せなんだよ。
私は欲張りなんだよ。思われているだけで幸せのはずなのに、それ以上を望むから。
「なぁ……俺は亜紀の泣き顔や苦しむ顔をみたくない」
私が弱くて、泣き虫だから、そういう事を言うの?
「私、もう……泣かないから。ねぇ笑うから」
そう言っても、私は笑えなかった。泣かないって口では言えても、態度でしめせなかった。
ねぇ……先生。
次に出て来る言葉が、怖いよ。
だって、薄々わかるんだ……きっと良い事じゃないって。
゛亜紀が卒業したら、一緒に幸せになろうな゛
私の望んでいる言葉をきっと、先生は言ってくれない。
話しの流れでなんとなくわかるよ。
先生に、そんな事言って欲しくなかったよ。
「俺の事は忘れて欲しい」
そう言ったよね。
本当に突然。
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