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*◇*隠し事*◇* #2
ねぇ……先生。
やっぱり私はまだ子供だよ……。
父さんを許せるのか、良くわからない……。
「亜紀?」
「先生……私、良く分かんない。私達の為にそういう事をしてくれてるのは、分かってる……。
でも私、父さんの事嫌だって思った」
という、私の顔を見て、先生は悲しい顔をした。
そして、
「ゆっくりでいいから、父親の気持ちを理解してくれ」
と言ってきた。そしてその後に。
「亜紀の父親以外にも俺達を応援してくれてる人がいる」
と先生の言葉に、先生を見つめると。
「亜紀の学校の校長も、俺達の関係を知ってる」
と先生はいった。
ビックリだった、なんで校長が知ってるのか、その時にふと思ったことが口からでた。
「だから、先生は赴任になったんですか?」
と……バレたから先生は赴任になったんだと思った。
「違う。赴任は俺の意志だ」
と先生は答えた。
私達は色んな人に守られている。
そして、私は先生にも守られている。
この恋は……イケない恋だとずっと思ってきた。
実際にイケない、世間では認められない恋……。
でもその恋を……認めてくれる人が私達の周りには沢山いる。
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