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ねぇ……泣きたくないけど、涙がでてくるよ。
「ってか俺、授業の準備あるからまたな」
そう言い相沢先生は電話をきると、私の頭を優しく撫でた。
「お前らは、想いあっているのに、なんで別の道をすすむわけ?
俺にはわかんないな」
というと、車を走らせた。
私は、先生の気持ちが分かって嬉しかったよ。
「あり……がとう。あいざ……わ先生」
と私が言うと、相沢先生は。
「細川が言ってただろ! お前の幸せが自分の幸せだって。
俺もそうだから」
相沢先生の言葉は凄く嬉しくて、温かかった。
涙は頬をつたい落ちていく。
でも、相沢先生の気持ちを考えると……複雑で……。
(相沢先生……ありがとう。ごめんね)
と私は心の中で何度もお礼をいい、謝っていた。
「もう泣くな! 学校着くぞ」
と言われても、私の涙は止らなかった。
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