*◇*進むべき道*◇*

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「だってぇ~~」 と泣く私を、 「まったく泣き虫だな!!」 と相沢先生はいい、笑っていた。 そして、 「泣きやまなかったら、襲うからな!」 なんて言ってくる。 そして相沢先生は、学校の駐車場に車を停めると、 「そんなに泣いたまま教室戻ったら、みんな心配するだろ!」 といい、 「落ち着いてから教室行けよ、車エンジン切ってこいよ。本当は一緒にいてあげたいんだけどな、準備があるからさ」 と言うと、相沢先生は車から降りて行ってしまった。 エンジンをかけたまま、クーラーをかけたまま行ってしまった。 相沢先生の優しさが嬉しかった。 (また迷惑かけちゃったな……) 涙を拭きながら、気持ちが落ち着くまで、ただぼーっとしていた。 どれくらい経ったのか、気持ちも落ち着いて、そろそろ教室に向かおうと考えていた時。 “コンコン” といきなりノックされた。 (誰?) と横を見ると、優先生がそこにはいて。 “何してるの?” と口パクしているのがわかった。 私は窓を開けて。 「えっと……何もしてないですよ」 と言うと。 「変な木下さん」 と笑った。
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