*◇*進むべき道*◇*

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「いいよ」 と鍵を受け取った優先生は、ポケットにすぐに閉まった。 「おねがいします」 と言うと、 「任せて」 と笑顔で言い、優先生は職員室に戻るからと、スタスタと歩いて行ってしまった。 この時、ちょうど休み時間だった。 教室に入ると、仲良しメンバーが駆け寄ってくる。 「亜紀! 心配したよぉ~」 とまず言ってきたのはみきだった。 そして、次々に心配させるな、とか電話を取りなさいなど言われた。 「ごめんね」 とみんなに謝ると、私の今の状況を分かっている皆は、 「わかったなら許す」 と言ってくれて。 今度からは1人で何処もいかない事、悩みを抱え込まない事を、無理矢理約束させられた。 そんな時、授業開始のチャイムが鳴った。 すぐに席に着く。 そして、思いだした事。 (あっ……教科書わすれた) そう私は、学校にくるつもりなんかなかったため、カバンの中は財布だけだった。 (どうしよう……) と思っていると、 「どうしたの?」 とるいが、話しかけてきた。
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