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「教科書わすれちゃった」
とるいに言うと、
「私のみせてあげる」
と言ってくれた。
その時、
「はい。席に着いてぇ~」
と優先生がやってきて、授業が始まった。
私は、教科書を忘れた事を優先生に伝えた。
そして、るいと席をくっつけて授業することになり、ノートも忘れたため、優先生から白紙をもらった。
授業が進んでいき。
優先生の背中を見ながら、先生の事を時折考えていた。
(だめだ! 授業に集中しなくちゃ)
と、言い聞かせながら、黒板のものを白紙に写していく。
プリント等もやり、私は教科書を忘れた罰として、写本が宿題に出された。
「はぁ……」
と思わずため息が漏れてしまう私。
るいは、そんな私を、優しいまなざしで見ていた。
3時限、4時限と普通に過ぎていったけど、やっぱり罰として宿題を出された。
――――昼休み。
「はぁ……教科書もってこれば良かったよぉ~」
と言う私に、
「亜紀が忘れるから悪い!」
とみきにでこピンされた。
「だってぇ~」
屋上で弁当を食べる。みきとあずさとるい、4人で……。
青く澄んだ空が気持ち良かった。
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