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「どうしょ……」
なんだか1人でいる事が悲しくて、涙がポタポタと流れた。
気持ちが沈んでいるからか、私は俯いていた。
(ありえない……)
何処かわからない場所に1人……前にもこんな事あったよね。
あの時は、先生に電話出来て……私の不安は先生の声で、少なくなってた。
先生が迎えに来てくれたんだよね。
でも今は、何もすることが出来なくて。
先生が迎えに来てくれる事なんてなくて。
今ここに電話があったら、私は先生に電話してたかな?
(きっと、出来ないよね……)
だって今と昔は違うから、気持ちも……私達の関係も……。
(どうすればいいの?)
いつでも、先生の事を考えている私は……これから、どうしたらいい……?
「先生……会いたいよ……」
涙は、頬をつたい落ちる。
やっぱり悲しい時、寂しい時考えてしまうのは、先生の事だった。
その時だ、
「あれぇ~こんなとこで何してんの?」
といきなり声をかけられて、顔をあげると知らない男の人が、私のとこに近寄ってきた。
最初は暗くてその人しか見えなかったけど、声を掛けてきた人が、近付いてくるにつれて、その人の後ろに何名か男の人がいるのがわかった。
(こわい……)
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